暑い夏を乗り切りたいあなたへ②
トレーナー&鍼灸師であるスタッフのTERUです。
前回の記事に引き続き、暑い夏を乗り切るための身体についてのお得な情報を皆さんにお伝えしていきます。
第2回の今日は、「自律神経」のお話。
よく「自律神経を整える」と言うフレーズを耳にすることがありますが、その「自律神経」とは何なのかいまひとつよく分からないということはありませんか?
本格的な夏の暑さにやられてしまいそうな今の時期、
「クーラーの冷たい空気のせいで身体が重い・・・。」
「暑さでなかなかやる気が起きない・・・。」
というような身体のお悩みを抱えていらっしゃる方、多いのではありませんか?
もしかするとそれは単に暑さのせいではなく、「自律神経」の仕業かもしれません。
「自律神経」を一言で表現するならば、「バランスの神経」と言えます。
人の身体には常に同じ状態を保とうとする、「恒常性(ホメオスタシス)」という機能があります。これは、人間が気候などの外部環境の変化や病気、怪我などによる内部環境(身体の中)の変化(ストレス)に大きく左右されず、常に安定した状態で生命維持ができるようしておく機能のことを言います。
「自律神経」はこの、「恒常性(ホメオスタシス)」を維持するために必要な役割をもつ非常に大切な神経というわけです。
細かく見ていくと、「自律神経」には2種類あります。
「交感神経」
・・・心臓の機能亢進(↑)
全身の血管は収縮
消化機能は抑制(↓)
*「闘争」、「逃走」の神経と言われる、活動するときに優位になる神経。
「副交感神経」
・・・心臓の機能抑制(↓)
全身の血管は拡張
消化の機能亢進(↑)
*「休息」、「修復(回復)」の神経と言われる、リラックスするときに優位になる神経。
人は常にこの2つの神経の間を、振り子やシーソーのように行き来してバランスをとりながら身体の様々な機能の安定を取ろうとしています。
「自律神経」は産まれた頃から自然に持っている人間の優れた機能と言えるのですが、最近ではこの機能が上手く働かないことがある人が増えています。(自律神経失調症)
これらは精神的な影響を大きく受けやすいもので、正常な状態に戻すためにはカウンセラーの力を借りる必要のある場合もありますが、軽い症状のものであれば、運動やトレーニングで解消・予防することも可能です。
運動やトレーニングをすると、先にも述べた「交感神経」が優位になり、運動後には逆の作用をする「副交感神経」が優位になりますので、両方のバランスを整えることができ、より良い状態、コンディショニングを維持できるようになります。
男性ならよりパワフルで力強く、女性ならよりしなやかで美しくなる為の「自律神経」と言えるかもしれませんね。
暑い時期でバテてしまいそうな時期ですが、Nadiのスタジオプログラムやアウトドアプログラムで身体を動かしてみてはいかですか?