走ることについて
最近の、オススメ本。
村上春樹さんの「走ることについて語るときに僕の語ること」
内容は題名そのまま。走ることについて事細かに語られています。
初フルマランソンに始まり、ウルトラマラソン、トライアスロンと一歩ずつ村上さんの足音や呼吸のリズムが聞こえてくるような文脈。それと合わせて小説家としての在り方や、哲学的な思想も加味しながらストーリーが構成されているので、飽きることなく、本を閉じてもまた開きたくなる一冊。
他の本においても、独特の世界観で話題を集めていますが、実のところ、昔に手をつけて以来、あまり読めずにいました。。。
物語についていく余力が、昔の私には無かったみたいです。
こちらの本には、村上さん自身の人間性や価値観が素直に現れていて心地よく、フルマランソンを経験した身からすると共感を得ることも多数あり、それに伴って新しい日本語の表現が兎に角楽しい!
日本に住んでいながら、こんなにも知らない日本語があることに気づき、少々恥ずかしくなるほど。笑
勉強してる感覚は全くないのですが、琴線に触れる言葉や一文に出会うと、メモを取らずにはいられず。。。
本屋さんで立ち読みしてさらっと読んでしまう時間とは違い、一つ一つを丁寧に摘み取る作業が懐かしく、本の味わい方を再度教えてくれたように感じました。
ランニングされてる方はぜひ、読んでみてはいかがでしょう?
yukino