東洋医学と匂い~中医アロマテラピー~
朝晩はすっかり秋めいてきましたね!
日中の澄み渡る高い秋の空、沈みゆく夕陽で赤く染まる秋の空が大好きなスタッフのTERUです。
今日は、前回に引き続き、「匂い」について東洋医学的な考え方をベースに私たちの健康や身体について考えていきたいと思います。
まずは匂いの分類についてですが、東洋医学としては匂いを五臓と関連させて5つに分類します。そしてそれらを、匂いでイメージしやすいアロマに照らしあわせて考え出された「中医アロマセラピー」というもので皆さんにご紹介したいと思います。
① 臊(そう)→肝 の機能低下(筋肉のけいれんや目の疲れ、イライラや情緒不安定)
気血のめぐりをよくする、ストレスを和らげる、肝機能を高めるなどの作用のあるもの
スイートオレンジ、ベルガモット、グレープフルーツ、マンダリンなど
② 香(こう)→心の機能低下( 不眠、不安、焦燥感や舌や顔の異常)
血液循環をよくする、心を落ち着かせる、中枢神経に働きかけるなどの作用のあるもの
ラベンダー、ローズマリー、イランイラン、ジャスミンなど
③ 焦(しょう)→脾の機能低下( 消化器系のトラブル、味覚異常や唇の異常)
消化吸収を助ける、胃腸の働きを整える、健胃・通便などの作用のあるもの
ペパーミント、スイートマジョラム、パチュリ、レモンなど
④ 腥(せい)→肺の機能低下( 咳や喘息などの症状、アトピー性の皮膚トラブル)
呼吸器系や皮膚の状態を整える、抗菌、免疫力を高めるなどの作用のあるもの
ティートリー、ユーカリ、クラリセージ、サイプレスなど
⑤ 腐(ふ)→腎 の機能低下(冷え性、精力減退、耳の異常)
生殖機能を高める、老化を防ぐ、ホルモンバランス調整、利尿などの作用のあるもの
ゼラニウム、ローズウッド、ジュニパーベリー、ジンジャーなど
全てがこれに限った症状などに効果があるわけではなく、身体の不調やトラブルもいくつかのものが合わさって起こることもあります。バランスのとれた身体の状態でいるためには、他にも身体の状態を判別する要素を踏まえて考えられれば更に良い健康状態を保てます。
次回は味覚と五臓の関係についてお届けしたいとおもいます。
お楽しみに!
TERU